週末、その日は最高にやる気がなかった。


平日はしごと、しごと、しごと、残業、残業、残業。からの土曜日。休日。完全に自由な日。


休日に家にこもること、だらだらと過ごすことは勿体無さすぎるので必ず出かけるようしてた。予定がない日はカフェで本を読んだり書き物をしたり、あるいはウインドーショッピングをして情報収集、なんてそれが当たり前で……ただそんな気力はもはや33才の私に残っていない。怠惰に過ごす、それこそが休日だと最近やっと理解した。


だからこそ週末はあらかじめ予定を入れておくようにしている。ひとつまえの日記にも書いたよう、頭ではわかっているから。動かないことには出会いは生じない、ひきこもっていては何も狩らない。私は変化を、出会いを求めてる。


そうそれで、19時から新宿、合コンの予定を入れていた。誘ってくれた子は都合つかず不参加、よって、4対4、結婚相談所を個人で営んでいる方とツイッターを介しただけの見知らぬ人たちと。


超非効率的なのはわかってた。アプリを介してであれば互いの事前情報がある。こと私は相手にいくつか絶対的に求めたいものがある。好みだって。でもこの時はアプリをする気にはならなかった。なぜ。それは直近で付き合っていた人とのことが大きいと思う。


とても好みの人だった。性質、見た目、声、立ち居振る舞い、学歴年収年齢も申し分なかった。同じ趣味だって。でも全然、3ヶ月ほどお付き合いをすることにしたけど仲が深まることもなく(深められず)ちぐはぐしてさよならした。それで、疲れたの。


話を戻す。それで19時に指定されたお店へ向かった。少し迷ってお店に着いたのは19時ほんの数分前。入り口を入ってすぐ、ぎこちない集団をみつけてこれだと思った。


葉月「〇〇さんの会ですか?」


その集団に声をかけたら複数人から回答が。小さな声。その時点であーあ残念なんて思っちゃったけど仕方がない。


私が最後の1人だった。荷物を置いてひとつだけ空いた席へ。


葉月「はじめまして、よろしくお願いします」


挨拶をするとみんな目を合わせてペコリとして……くれたなかのひとりがその人。


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