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【過去記事】
1過去の過ちを思い出した
2優しさの塊のようなひと
3都合よく流れてよかった、なんて
4いちおう、付き合っていた人について
5本命の女がいる予感
6自尊心を満たすためだけに
7胸騒ぎ、女の勘が当たる日
8左手の薬指
9『あいみ』って誰?
10すべてが明らかになる時
11衝撃的すぎて壮大なネタかと
12さびしいはなしや
13決着をつけよう
14これ以上惨めにしないで
15追い詰められてハイになる
16ふたりの全てをなかったことに
17彼は良心を痛めたようだ
18お前がなんで感情的になるねん
19ドン引き、パニック、ひとり遊び
20最後のおやすみ
21晃司さんとさようなら
22優男さんとさよならしなきゃ
23さよならを拒否される
24強引に会おうとしないで
25結局会って話をすることに
26張りつめてたものが折れそうで
27崩壊、の、はじまり
28付き合ってもいない男の部屋へ
優男「……」
葉月「……」
互いに疲れたんやと思う。散々平行線の話をして、それで、沈黙が生まれた。
ふいに、優男さんが言った。
優男「なぁ、何があったん?」
葉月「前々から薄々、思ってたことやって言うてるやん」
優男「違う、なんかだって、今日、いつもと違うもん、葉月さんの雰囲気」
葉月「……」
優男「何があったん?」
葉月「何もない」
優男「うそや、絶対、何かあったやろ。もうさよならする人やったらいいやん、言ってや」
・
・
・
琴線に触れてしまった。わたし、ぜんぜん、そんなつもりもなかったのに……涙がぼたぼた出てきてしまった。出てきたらもう、涙だけじゃなくって感情も溢れてきてしまって、だめやった。
葉月「なにもないって言ってるやんかー」
優男「あー、ごめん、ごめんごめん」
ブサイクに、声を上げて泣くわたしに、優男さんはあわあわしてた。
しばらくそのまま泣いてたけど、涙と鼻水とでぐっちゃぐちゃになってただ泣いてもいられへんくなって。
葉月「タオルーーー」
泣きながら言ったら優男さんはバスタオルを持ってきて
葉月「でかすぎるーもっと小さいのー」
中くらいのタオルを持ってきてくれたのでそれで盛大に顔を拭いて、そのまま、泣き続けた。
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30汚い女