★ランキングに参加しています★




【過去記事】
婚活を始めるキッカケとなった人との思い出の地へ。
別れたのは6年近く前、
失恋、パワハラ、解雇、鬱、セフレ、裏切り、婚活、結婚相談所。
思い出に浸る旅、開始早々のハプニング。
6年の進歩を感じた出来事。
元カレと過ごした地で感じたこと
記憶を辿って見えたもの
ダメ男とばかり思っていたけれど
婚活7年生の現状……婚活の副作用?
距離を置いていた彼と1ヶ月ぶりに連絡をとった
別れを切り出された。
別れ話の行方
翌朝
彼の人柄、経歴……エリートとは
失ってから気づくってこういうことなのかな
最後の時に向けて 
彼と付き合って変わったこと 
必要以上に彼を責めた理由 
自分が間違ってたことに気がついた
準備を整え、そして…… 
その時を迎えた 
泣かないと決めてたのに


葉月「もう泣いてないで」 彼「いや泣いてるから(笑)」 葉月「目の面積狭いからすぐこぼれんねや」 彼「はいはい」


しおらしく泣くことができないのがわたしの可愛くないところ、というか痛いところ。とは言え少し、場の空気がほぐれたような気がした。


葉月「優しくせんといて」


ティッシュでわたしの涙を拭おうとしてくれる彼の手を避け、わたしは言った。優しくされると余計に別れが辛くなるし、涙は出てくるから。


彼「はいはい」


彼はわたしが彼に返そうと持ってた荷物をなかば強引に奪い、わたしの手をとった。


彼「こんなに重いもの、よく持ってきたね」
葉月「だって返さんなあかんから……てかわたしが持つ!」
彼「いいって、重いでしょ」
葉月「やから優しくせんとってって言ってるやん……」


また涙が出てきてしまったので、わたしは大人しく、されるがままにすることにした。


彼は繋いだ手の指で、わたしの手をすりすりしてた。


泣き止むよう慰めているつもりやったんやろうか。逆効果でしかないと思うねんけどな。