【過去記事】
1 友人とホワイトキーに初参加するも……序盤から嫌な予感。
2 やはりこの回のパーティーは不発な気がしていた。
3 ときめいた相手は宮川大輔☆
4 ぼっちなフリータイムを予期して逃亡


お手洗いは激込みで長蛇の列。女の子のいいにおいでいっぱい。想像以上の人がお手洗いに並んでいることにびっくりしながらも、せやんね、みんな気まずいやんね、なんて心の中で勝手に安心感を覚えていました。



で、お手洗いのあとはメイクルームでゆっくり化粧を直し……まさかそこで時間をつぶすわけにもいかず……私はしぶしぶ、会場へと戻りました。



会場ではもうほとんどの人が席につき、思い思いに話していたので、先ほどまでのアウェー感はあまりありませんでした。



なにをきょどってたんやろう……



我に帰った私はテンパっていた自分を心の中で恥じました。席に戻り、何をするでもなくボーッとしていると、まもなく誰が男の人が来て、なんとも思わない相手だったのでピャーピャーしゃべってさよならをした、というより相手が去っていったような気がします(あまり覚えてない)。



そのあともうひとりも話しかけにきてくれたけど、この人もあんまりで普通にしゃべってたら……



隣の席に小百合ちゃんが戻ってきました。真顔で、心なし青い顔をして。



葉月「おかえり、どないしたん」



話しかけるや否や、小百合ちゃんは私の腕をガッと掴んで耳元で言いました。



小百「扇子のおやじにロックオンされててんマジありえへんセクハラレベルやで帰りたい」



ことの起こりは1人目の男性と話し終えた直後。席に戻る最中、扇子おじさんに話しかけられ、部屋の隅っこにいたために逃げられなくなり、話を切り上げようとするもしつこく、結局最後までそこにいる羽目になったのだとか。しかも話題が……



扇子「年の差婚、はやってるし僕は全然きにせぇへんで」



ようがんばった、小百合ちゃん。小百合ちゃんの目はうるうるしていました。




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