【過去記事】
1 友人とホワイトキーに初参加するも……序盤から嫌な予感。
2 やはりこの回のパーティーは不発な気がしていた。
3 ときめいた相手は宮川大輔☆
4 ぼっちなフリータイムを予期して逃亡
5 実りのないフリータイム
6 根暗チキン、駄々をこねる。


みんな……どないしはるんやろ。と思ったのもつかの間、ひとり、またひとりと歩き出すと……早足ないしかけ足で、会場は静かな椅子摂りゲームと化しました。同時に椅子に腰掛けようとして一方が譲っているところもあれば、「じゃあ……」なんて椅子をもってきて『一緒に、テヘ★』みたいな子もいて、女子のコミュ力の高さと強さを垣間みることができました。



私はというと、そうやってみんなを見つつ……とりあえず空いてる席に腰掛けました。自分からアピールすることへの恥ずかしさと、勢いに圧倒されて……でも何にもせず突っ立ってたってあかんやんか。ええとししてな。どんまいやわ。



もちろん、『とりあえず空いてる席』に座るのだってドキドキですよ。まだお顔を机に伏せているお向かいの男性に対して、私みたいな残念な女が座ってごめんなさい、どうぞお気を落とさないでくださいって気持ちでいっぱいでした。



宮川さんの前には……可愛らしい系女子1人と、大人しそうな女子1人が座っていました。もちろんチェックしたよ、そして落ち込んだよ。



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「ではぁ、男性の皆さんはお顔を上げてくださぁ〜い♪♪」



私のお向かいの男性が顔を上げました。さっき書いた『ごめんなさい』の気持ちが最高潮になって、とっさにペコリと頭を下げ、お辞儀をしてしまいました。男性もお辞儀をしてくれ……何かを話しましたがテンパるあまり、何を話したのか全く覚えていません。恐らく私は支離滅裂に『何か』を話していたと思います。



その後、再度女性からのアプローチタイムになり、2度目の椅子取りゲームに。私はやっぱりテンパっていたので、すぐ近くの空いてそうな席へと移動しました。その時にはもう、周りを見る余裕さえありませんでした。







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