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【過去記事】
1プロポーズされた!
2結婚できない典型的なアラサー痛女 
3またやらかした彼
4誕生日デート、早く帰りたい……



せかせかと歩くわたしに対して、明らかに足取りの重い彼。もう少し湖畔にいたいのは明白やった。


そんなことには一切気づいていないふりをして、帰路を急いた。


少しの罪悪感をいだきながら。







この日は彼のエスコートは大失敗、大コケやったけど、彼なりに頑張ってくれてたことはわかるもん。


でもでも、それとこれとは別。


一度で良いからちゃんとエスコートしてもらいたい。だって今までちゃんとエスコートされたことないもの。


しかも今まではどこにいくか、何をするか、プランを練ったり立てたり案内したり、わたしの負担が大きかったからしんどくなっちゃって……で、数ヶ月前に爆発して、そこからちょっとずつ改善はされてきた。


でもまだまだまだまだ足りない。


私の負担が大きい、しんどい。


せめて私の誕生日くらいちゃんとしてくれないと困るって、だから、彼に私の誕生日はお願いねって、事前に言ってたんや。


それに、「結婚」ってところに向けてすすむにあたって、まだ解決できていないこと、話し合えていないことはたくさんある。


彼には話したし、私はそのレスポンスを待っている状態にあるということも言ってある。


それらの流れをすっとばして何をどうするつもりやねんって、苛立ってさえいた。


(なんて今でもそう思ってしまっているところがまた、2結婚できない典型的なアラサー痛女 である証拠なのかもしれないと思ったりする)


でもほんまやねんもん……。









彼「葉月、大事な話があるねん。少し、いいかな?」


駅を間近に迎えた時、彼が言った。


向かいにはフェンス越しに線路が、真横には線路の下を走るトンネルへと続く道路があった。


葉月「えーっ」
彼「今話しておきたいこと。……だめ?」


茶化したように振る舞うわたしに、彼は無表情で言った。




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