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【過去記事】
1過去の過ちを思い出した

2優しさの塊のようなひと

3都合よく流れてよかった、なんて
4いちおう、付き合っていた人について
5本命の女がいる予感
6自尊心を満たすためだけに
7胸騒ぎ、女の勘が当たる日
8左手の薬指
9『あいみ』って誰?
10すべてが明らかになる時
11衝撃的すぎて壮大なネタかと
12さびしいはなしや
13決着をつけよう
14これ以上惨めにしないで
15追い詰められてハイになる
16ふたりの全てをなかったことに
17彼は良心を痛めたようだ
18お前がなんで感情的になるねん
19ドン引き、パニック、ひとり遊び
20最後のおやすみ
21晃司さんとさようなら
22優男さんとさよならしなきゃ
23さよならを拒否される
24強引に会おうとしないで




結局……会った。今思うと、わたしの弱さがあったんやと思うねん。弱いところを癒したい、みたいな、下心が。


もちろん、晃司さんのことで改めて、自分が不誠実なことをしてるって思って、ちゃんと対応せんとと思ったんは事実やで。でも……それやったら……最後なんてあえて不誠実に、フェードアウトを図ることだってできたんや。今までそうしてきたように。


優男さんはそんな、今までフェードアウトしてきた人たちよりも少し、近い存在やったから……やからこそ、きちんとさようならをしようと思ったわけやけど、これからあとのことを考えると……なんでフェードアウトせんかったんやろう、してあげへんかったんやろうって、ほんとう……悔やまれる。


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わたしが、どこにいるのか聞いたんや。


優男さんは、教習所を出てすぐの道に、車をつけて待ってた。


顔、見られなかった。


優男さんは開口一番、「ごめんな」って言った。


優男「強引に会おうなんて言って……ちょっと、いやかなりびっくりしたから(笑)」

つとめて明るく振舞ってた。いつもの優しい雰囲気はそのままに、ちょっとピリッとした空気があって。


優男「ちょっとドライブしながら話そう、送ってくし、安心して」


ちゃんと話をしないといけない、もう怖いもんなんてないし、なんて、ちょっと自暴自棄な気持ちで勢いづいてたわたしは、そのまま助手席に乗り込んだ。



▽次の日記

26張りつめてたものが折れそうで