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【過去記事】
1過去の過ちを思い出した

2優しさの塊のようなひと

3都合よく流れてよかった、なんて
4いちおう、付き合っていた人について
5本命の女がいる予感
6自尊心を満たすためだけに
7胸騒ぎ、女の勘が当たる日
8左手の薬指
9『あいみ』って誰?
10すべてが明らかになる時
11衝撃的すぎて壮大なネタかと
12さびしいはなしや
13決着をつけよう






部屋は薄暗く、それに晃司さんは目が悪かったので、机の上のものを見るためにはどうしても、机に近づかないといけなくて。晃司さんはバスタオルで髪を拭きながら、機嫌良さそうに机に近づいてった。


眉を顰め、数秒のあいだじーっとのぞき込んで……。


晃司「……見たん?」


ひとこと。


先ほどとはうってかわり、怒った顔でわたしを見た。


葉月「うん、見た。今日は特に胸騒ぎがして。カバンからファイルがのぞいてた」


この日だけではなく何度か、晃司さんに女の存在を疑ってけしかけたことがあった。でもほんとう、この日は特に胸騒ぎがしてたし、正直に言った。


晃司「全部?他の書類も見たの?」
葉月「他の書類?……住所のやつ?」
晃司「……見たんや」


晃司さんは書類を手に取り、ファイルにしまい……それから、きたないもの、または、にくいものをみる目で、わたしを睨んだ。







ええええ。


何で怒られんとあかんのやろう。確かに、かってに人のカバンを見ることはよくないとは思う。でも……せめて謝るのが……こう言った時の王道ではないの?


なんて考えていて気づいた。


わたし、晃司さんに、思ってた以上に軽視されてんねんやって。




▽次の日記
15追い詰められてハイになる