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【過去記事】
1過去の過ちを思い出した

2優しさの塊のようなひと

3都合よく流れてよかった、なんて
4いちおう、付き合っていた人について
5本命の女がいる予感






優男さんは疑いようなくいい人やった。でも、でも。


わたし、いつものアレ。会う回数を重ねていくと、なんやかんやが気になって、そして嫌いになってしまうやつ。あのスイッチがゆっくりゆっくり、入っていった。


わたしが言った何気ない一言、例えば、『レミオロメンのビールとプリンという曲が好き。でも、もうあの曲が入ったアルバムは手に入れられないと思う』なんてことを覚えていて、次会う時には用意してくれていたりした。


そういったこと自体はとても嬉しかった。単純に欲が満たされるから。でも、それは、優男さんへの気持ちには繋がらなかった。


会う回数を重ねるたび、優男さんはなんかめっちゃ触れて来るようになった。何かにつけて肩をトンとしてきたり、頰をつまんできたり。生理的に嫌になってった。そのこともあってか、優男さんの好意をだんだん、重くて、押し付けがましくさえ思うようになっていった。


優男さんに失礼な態度を取ったり、横柄に振舞ったりもした。もちろん、優男さんは困ったりしてたこともあったけど、あたたかい態度が変わることはなかった。そんな優男さんの態度がまた、気に入らなかった。


でも、じゃあ、なぜ優男さんと会い続けていたかと言うと、わたしの自尊心が満たされたから。


大好きやった人にゴミのように捨てられ、婚活をしても許容できるひとにさえ出会うことができず、やっと許容できる晃司さんに出会って一歩を踏み出してみたところで本命女のにおいを感じ……。


それはもう荒んでた。


そんななかで優男さんは、かってがよかった。





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7胸騒ぎ、女の勘が当たる日