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【過去記事】
1 まさかのこんな場所でも、出会いはあったねん! 
2 おじいさんたちの趣味:若人の出会いの仲介役?!
3 見知らぬ番号からの着信から始まった
4 『青年』を紹介される
5 占い師さんに男を紹介してもらう日
6 初対面、ハナから憂鬱……
7 幼い頃からブスと言われて育ってきたから
8 相手と、仲人さん(?)と、サイゼリアで






私たちは一方がソファ、もう一方が椅子の4人席に通された。ソファ席に座ろうとすると繊維に、おじいさんがひとこと。
 

爺「そっちは女性が座るもんや、さ、葉月さんどうぞどうぞ」


おじいさんイケメン。そうして、私と繊維が向かい合い、繊維の隣におじいさんが座った。


爺「さっ、好きなもん頼み」


正直、お腹はすいてた。でも、できるだけ早く切り上げたかった。やし、ドリンクバーだけで乗り切るつもりやった。今後の婚活のためにも無駄な出費は抑えたいしね。(←こっちが本音)


爺「決まったかな?繊維さんは何しますのん」
繊維「僕はハンバーグで」
爺「葉月さんは?」
葉月「私はお腹、すいていないので、ドリンクバーだけで大丈夫です(^^)」
爺「いやいや、好きなもん食べな」
葉月「すみません……お腹がいっぱいで(^^;)
爺「何か食べましたのん?」
葉月「いいえ……」
爺「ケーキでもええんやで?」


おじいさんはケーキのページを開き、「これもありますで」とひとつひとつメニューをすすめてきた。もう……ドリンクバーだけでええのに……。気を遣わせるんも悪いし、時間もとりたくないしで、とりあえずシナモンフォッカチオを頼むと言ってみた。


それでもおじいさんは不満そうやったけど、まぁ納得してくれた。その後、おじいさんが注文ボタンを押して店員さんを呼ぶと、繊維がそわそわしだしたから何かなーと思ってたら、若干不慣れな感じで注文してくれた。


もうねー。


初対面でこないなこと思うの、少ないんやけど……。


繊維とはあんまりお話したくなかった。なんかね、徹底的に合わない何かを感じたねん。