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【過去記事】
1 まさかのこんな場所でも、出会いはあったねん!
2 おじいさんたちの趣味:若人の出会いの仲介役?!
3 見知らぬ番号からの着信から始まった






爺「なかなかの良い青年がいましてね。身長は175cmちょっと、新大阪にあるお堅い会社に勤めてる30歳。繊維関係らしいわ。どうかな?」
葉「いいんですか?ぜひ~!」


繊維関係のお堅い会社って何かよくわからんかったけど。単純に30歳・男・正社員を紹介してもらえることが有難かったのでそう答えた。諸事情でこの時は婚活を控えていたので、適齢期の独身男は私の中で、超・超・超希少で価値が高かった。


爺「ええんかな?!紹介させてもらってもかまいませんかな?!」


おじいさんはあからさまにテンションあがってた。いやむしろ、紹介してくれてありがたいのは私やねんけども。


『YES』の意思表示をすると、おじいさんはさっそく私の都合を聞き。先方と調整してまた連絡をすると言って電話を切った。


数日後、おじいさんからまた着信があり、先方と私との都合が合う日を提案してくれた。時間は平日夜、場所はおじいさんのお店。


爺「当日は何にも心配することないですから」
爺「ちょっと違うな……って人やったら無理せんと、僕に言うてくれたらいいから」
爺「にこにこしてくれてたらいいから」


おじいさんはめっちゃ気遣ってくれた。


でも、その優しさがむしろ怖かった。何か裏があるんちゃうか思って。


でもまぁきっと、若人たちをくっつけるのが、おじいさんの老後の楽しみのひとつなんやろう。そう思うことにした。


この時、私の心は不安7割、好奇心2割、期待1割。とは言え、行ってみんことには何もわからへんしと、行く覚悟はしてたし。