【過去リンク】
お見合いバスツアーに初参加♪
お見合いバスツアーに初参加♪2
お見合いバスデビュー1 女性陣と仲良くなる。
お見合いバスデビュー2 ライバル警戒。
お見合いバスデビュー3 ひとつめの目的地。
お見合いバスデビュー4 バナナマンの日村さん。
お見合いバスデビュー5 日村と仲間たち。
お見合いバスデビュー6 ハーレム。
お見合いバスデビュー7 婚活男性の切実な叫び。 
お見合いバスデビュー8 私と叫びと日村達。 
お見合いバスデビュー9 女子との探り合い。 
お見合いバスデビュー10 追い回される。  
お見合いバスデビュー11 肉よりも保身が大事。  
お見合いバスデビュー12 女は怖い。 
お見合いバスデビュー13 葉月の反撃。 
お見合いバスデビュー14 参加者に陰口を叩かれる。 

の続きです。


いもさん


不快なことされるのはもちろん嫌やし嫌なことしてる自分も嫌やわ……。


芋を掘ってやるという情熱も忘れ、食欲も失い、焼いてたタマネギと白ごはんを手に自分の席へと戻って私は小さくなっていました。


とりあえずこれもひとつの収穫。お見合いバスツアーがどんなものか経験することができたし、恋愛が絡んだ男と女のあれこれも体験することができた。もう目立たんとじっとしとこう。芋は掘ろう。これで良いんやわ。


そう思いながらちびちびとごはんを食べていると、同じグループやった白髪頭のおじさんが話しかけてくれました。服部みれいの詩が好きでいろいろと教えてくださったので、以下この方は服部さんとします。服部さんは葉月の親以上の年齢の方だったんですけれど、参加者の年齢層が想像以上に若すぎるということで、とりあえずバスツアーとして楽しもうと思っていると教えてくれました。なのである種似た者同士、のんびりゆったりとお話していました。


服部さん「長身の彼、あなたと話がしたいみたいですよ」


ふと服部さんがおっしゃって後ろを振り返ると、せんべいまんと目が合いました。


「どうしたんですかね」


せんべいまんは身振り手振りで私に何かを伝えようとしていました。


服部さん「行ってあげたら?」


服部さんは優しい笑顔とともに席を立ち、飲み物を取りに行ってしまいました。恐らく、葉月とせんべいまんに気を遣って。服部さんめっちゃカッコイイ。知的で、立ち居振る舞いも言葉遣いも丁寧で……将来、服部さんのような紳士になってくれる人と出会いたいと今でも思います。

お見合いバスデビュー16 せんべいまんの優しさに癒される。 

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